講演会/体験会事例 園児たちが大盛り上がり! パラ卓球・岩渕幸洋選手による講演・体験会

主催者
目黒区立みどりがおかこども園
講師
岩渕幸洋 選手(パラ卓球)
岩渕幸洋選手がこども園の園児とラケットと卓球ボールで遊んでいる
開催日
  • 2025.07.09(水)
場所
  • 目黒区立みどりがおかこども園
対象
  • 3歳クラスから5歳クラスの園児
参加人数
  • 約65名

真剣な表情や笑顔があふれました!

3度のパラリンピック出場をはじめ、国内外のさまざまな大会で好成績を収めているパラ卓球の岩渕幸洋選手が、目黒区立みどりがおかこども園を訪れました。参加者は3歳児から5歳児クラスの総勢約65名の園児たちです。子どもたちを前に、どのようにしてパラスポーツについて知ってもらい、卓球の魅力を伝えたのでしょうか。



岩渕幸洋選手が立って話していて、子どもたちは座って聞いている




まずは卓球のボールに触れてみるところから!

今回は4つのパートに分けて岩渕選手による講演会・体験会が行われました。全園児が集まっての講演会、続いて年少・年中・年長クラスごとの体験会です。

講演会は園長先生の司会でスタート。岩渕選手は語りかけるような優しい口調で、卓球というスポーツについて動画で紹介したり、大会で訪れた国について話したりしました。特に国名が出ると反応があり、「ウクライナ!?」「フランスは行ったの?」など、たくさんの声があがりました。また、装具を装着した足を見せながら、「僕は生まれつき、足首が自分の力では動かせなくて、縄跳びやジャンプはちょっとやりづらいんです」といったお話もありました。
講演会の時間はおよそ5分。岩渕選手の「みなさんに実際の卓球の体験をしてもらいたい。技も見せたい」という言葉に、すでに園児たちは興味津々です。

体験会は、3つのクラスの入れ替え制で実施。テンポよく子どもたちに卓球の魅力を伝えていきました。

まずは卓球のボールに触れてみるところから。球を持って床の上に落として遊ぶと、軽くてよく跳ねる様子に園児たちはびっくり。年長クラスの子どもたちにはボールとラケットをセットで、年少・年中クラスの子どもたちには最初はボールだけを渡し、あとからラケットとセットで楽しんでもらいました。

続いては、技の披露です。本物の卓球台を設置し、園長先生とのラリーや、岩渕選手によるサーブやスマッシュといった技を展開。狙った的に当てるコントロール技では、特に大きな歓声が上がりました。年長クラスの回では、園児が卓球台の前に立ち、構えたラケットに岩渕選手が球を当てていくという、臨場感たっぷりのデモンストレーションも行われました。

園児たちには、本物の卓球台はまだ少し大きすぎます。そこで、事前に用意した安全に使えるお手製の卓球台を会場にずらっと並べて、子どもたちは卓球選手になった気分で卓球を楽しみました。勝ち負けはなく、「台の上で球を転がす」というプレーに、みんなとても真剣な表情で取り組んでいました。また、年少クラスの子どもたちにはラケットに見立てたうちわを活用し、パタパタとあおいで球を転がしてラリーを楽しみました。



子どもたちに囲まれた岩渕幸洋選手が、みんなに卓球を教えている




子どもが構えるラケットを目掛けて、岩渕幸洋選手が卓球ボールを打つ




岩渕幸洋選手と園長先生がラケットを、子どもたちはうちわを持って、こども園お手製の卓球台で卓球ボールを転がして遊んでいる




子どもが嬉しそうに岩渕幸洋選手へハイタッチ




講師コメント

笑顔の岩渕幸洋選手がラケットを持って立っている

子どもたちがすごく可愛くて、喜んでもらえているのが感じられて良かったです。今日はこども園ということで、お話よりも実際に触れたり技術を見せたり体験をメインにさせてもらいました。年長さんには僕が打ったボールを取ってもらうなど、より卓球らしい体験を、また小さい子にはうちわを使うなどの工夫をしました。スポーツは勝ち負けなど結果を求めがちですが、自分が楽しめることを大切にしてほしいです。

主催者コメント

東京パラくるのホームページから問い合わせ、何度も相談を重ねて、事前準備を行い、今日の開催に至りました。岩渕選手が「楽しんで」という姿勢で関わってくださり、子どもたちも夢中で楽しむことができたと思います。うまくできなくても憧れを持ったり、何度も挑戦しようとしたりする姿が印象的でした。今回の体験が子どもたちの原体験になったと思います。今後もいろいろなスポーツに触れていきたいです。

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