講演会/体験会事例 日本記録保持!石原正治選手による講演会・体験会

主催者
府中市立若松小学校
講師
石原正治選手(パラ・パワーリフティング、車いすバスケットボール)
パラ・パワーリフティングの体験で、バーベルを持ち上げようとしている代表児童を優しく見守る石原選手
開催日
  • 2024.11.28(木)
場所
  • 府中市立若松小学校 体育館
対象
  • 府中市立若松小学校4年生
参加人数
  • 94名

パラスポーツを学んでみよう

車いすバスケットボール日本代表としてパラリンピックに出場し、現在はパラ・パワーリフティングで88kg級レジェンドクラスの日本記録(152kg)を保持する、石原正治選手が府中市立若松小学校を訪れました。
講演会、パラ・パワーリフティング・車いすバスケットボールの体験会と盛りだくさんの内容が詰まった一日でした。

講演会は、「小学4年生から高校2年生までの8年間はみんなと同じように立ってバスケットをしていました」という、車いすバスケットボールを始めた理由のお話からスタートしました。このエピソードを皮切りに、石原選手との距離感が近づきました。
講演では、日常用と競技用の車いすの違いや、車いすバスケットボールとバスケットボールのルールの違いが紹介されました。石原選手から「トラベリングってあると思う?考えてみて。あると思う人?」と問いかけられた児童たちは一生懸命自分の頭で考え、興味や関心が引き出されていました。さらには、日常生活で直面する困難やバリアフリーの視点についてのお話もあり、日常生活の中に気づかないバリアが多く存在することを知る機会となりました。



講演会で、石原選手の問いかけに対し、多くの児童が挙手で反応をしている様子




凄さを体感しよう!

パラ・パワーリフティングの体験では、代表児童が60kgのバーベルを持ち上げることに挑戦しました。
小学生の力ではバーベルはびくともせず、体験後、児童たちは「無理無理!」「全然動かない!」「腕が痛い!」と感想を話していました。
この約2.6倍の重さを持ち上げる選手の実力に、児童たちは改めて驚き、凄さを感じる時間となりました。

車いすバスケットボールの体験会では、全児童で競技用車いすを用いたリレーと代表児童による試合を行いました。
石原選手のスムーズな車いす操作を見て「自分もできそう」と感じていた児童も、リレーの中での直進やUターンの難しさに苦戦していました。
試合に参加した児童は、車いすに乗り目線が低くなることによるゴールへのシュートの難しさを実感していました。また、観戦している児童からは「(シュートは)下から上に!」「もっと思いっきり!」との声があり、自分も挑戦したいという気持ちが強く感じられました。

この講演会・体験会を通して、障害のある人の周りにあるモノやルールの意味を深く理解することができました。普段意識することの少ない環境や仕組みに目を向ける貴重な機会となりました。



競技用車いすを体験する児童の様子




講師コメント

講師の写真

競技用車椅子と普段乗り車椅子の違いを考える

競技用の車椅子にあって、普段乗りの車椅子に無いもの。またはその逆のものを沢山発言して貰いました。特性で競技には必要だけど、普段乗りには必要がなかったり(その逆も然り)する理由を生徒の皆さんにも考えて貰いながら、一つ一つ納得して貰うことが出来たと思っています。こういう工夫がすぐに出来た訳じゃないけど、なにか良い方法は無いかな?と考えるなかで改善された機能。これは生徒の皆さんの学校生活の中にある「困った」でも同じ。何か少し工夫したり違った角度から見てみたら、すごく簡単に、すごく楽になった!ってことが生まれる可能性があることを知って貰いました。

主催者コメント

児童の関心と意識の高まり

講演会では、障害を抱えている方々の日常生活や困難についてお話を伺い、障害者理解を深めました。また、バリアフリーの視点についても学ぶことができました。日常生活の中で気づかないバリアが多く存在することを知り、それをなくすためには誰もが意識をもつことが重要であると児童の意識の高まりを感じました。競技用車いすの体験では、児童たちは楽しそうに体験していました。車いすバスケの魅力を感じ、関心を高めていました。

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