講演会/体験会事例 シッティングバレーボール 田澤隼選手による講演会・体験会

主催者
板橋区立板橋第八小学校
講師
田澤隼選手(シッティングバレーボール)
体験会で、児童たちに混ざり、チームの一員として試合を楽しむ田澤選手
開催日
  • 2024.11.22(金)
場所
  • 板橋区立板橋第八小学校 体育館
対象
  • 板橋区立板橋第八小学校4年生
参加人数
  • 50名

「障がいのある人ってどんなイメージ?」

11月22日(金)に板橋区立板橋第八小学校で、シッティングバレーボールの田澤隼選手(リクルート所属)を招き、講演会、体験会を実施しました。
講演会は、田澤選手の「障がいのある人ってどんなイメージ?」という質問で幕が開き、児童からは「不自由」「車いす」「大変」等、自由な意見が飛び交います。

その後、障がいを負ったきっかけやパラアスリートになるまでの経緯、東京2020パラリンピックの裏話まで、多くの写真を用いながら丁寧にお話してくださいました。
そして最後に、児童へ向けたメッセージとして「周りから見ると辛い経験でも自分がどう捉えるか、切り替えてプラスに変換していくかが大事で、その経験はその後の人生に活きてくると思います」と伝え、「改めて、障がいのある人ってどんなイメージ?」と問いかけ、「やりたいことをやる、工夫や捉え方次第なんだ」と続けて講演会を終えました。

休憩に入ると、授業中の落ち着いた雰囲気から一変し、児童たちは田澤選手を取り囲んで思い思いに質問を投げかけていました。
特に、初めて見る義足に関心が集まり、「どこで作ってるの?」「いくらする?」「壊れる?」「障がいによって義足も違うの?」と、児童が活き活きとした顔で田澤選手と交流を楽しんでいる様子が印象的で、あっという間に休憩時間が終了してしまいました。



講演会で、投影資料を用いて講演する田澤選手




全員で楽しむ工夫

そんなエネルギッシュな雰囲気の中始まる体験会は、全員でシッティングバレーの動きの練習をした後、チームに分かれ円陣パス、最後に試合をしました。
動きの練習では、お尻を床に付けた状態で手足の力を使い前後左右へ動くという、あまり経験しない体のコントロールに苦戦しながらも楽しんでいる様子が見られました。
円陣パスでは、児童から「上に高くあげよう!」「声だそう!」「チームだよ!」等、競技特性を意識した発言からチームとして全員で楽しもうとする声まで、多くのポジティブな言葉が飛び交いました。
試合では、ルールを本来の6人制から人数を増やし、柔らかいボールを使用することで児童全員が試合に参加し楽しめる工夫をし、田澤選手もチームの一員として交流を楽しんでいました。

この講演会・体験会を通して、児童たちは障がいへの理解を深めると同時に競技の楽しさを体感し、さらには辛い出来事に対する新たな考えに触れ、気付きの多い充実した時間になったのではないかと思います。



田澤選手が、休憩時間に児童たちに囲まれ、交流をしている様子




楽しみながら学ぶ時間

講師の写真

今回は4年生に向けて講演会体験会を行いました。
体験会では、みんなで1つのボールをつなぐことを意識してシッティングバレーボールを体験してもらいました。4年生でもラリーが続きやすくなるようボールや人数を変えたことで、みんなに楽しんでもらえて良かったです。
子どもたちがみな真剣で、障がいに対しての疑問や考えをしっかり持っていたのが印象的でした。楽しい時間をありがとうございました。

2回目の交流体験で深まる学び

10月にパラ卓球の講演会・体験会を行い、児童にとっては今年度2回目の選手との交流体験でした。前回よりも子どもたちは自分なりの課題を持って取り組んでいました。講演や体験を通して、田澤選手の人柄や、生き方からたくさんのことを学ぶことができました。

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