- 実施事例
- 東京パラリンピック出場選手と学ぶ「車いすフェンシング体験会」
講演会/体験会事例 東京パラリンピック出場選手と学ぶ「車いすフェンシング体験会」
- 主催者
- 上智大学フェンシング部
- 講師
- 加納慎太郎選手(車いすフェンシング)

- 開催日
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- 2024.06.09(日)
- 場所
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- 上智大学
- 対象
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- 上智大学フェンシング部、OB・OG、大学関係者、一般の方
- 参加人数
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- 90名
上智大学生による、共生社会を目指した取組み
今回は、車いすフェンシング日本代表として東京パラリンピックでも活躍された加納慎太郎選手を招き、上智大学フェンシング部が主催する「車いすフェンシング体験会」が開催されました。
上智大学では、社会的責任(Social Responsibility)を果たす取り組みを推進するためにサステナビリティ推進本部を設置しており、誰もが安心で快適に過ごせるインクルーシブなキャンパスづくりを目指しています。その一環として、障害のある方との共生社会を目指し、学生が主体となって企画した「車いすフェンシング体験会」。企画、準備、司会進行、体験会の審判等、すべてを学生が担います。参加者は上智大学の学生や上智大学フェンシング部のOB・OG、大学関係者、一般の方を含め約90名にものぼりました。

フェンシングに壁はない!
加納選手、日本フェンシング協会常務理事 和田潔氏、上智大学フェンシング部の学生とのパネルディスカッションでは、和田氏のフランスでの実体験で立位のフェンサーと一緒に練習する車いすフェンサーがいるというお話も。立位のフェンサーは椅子に座り「シッティングフェンシング」として当たり前のように一緒に練習して、そこに壁はないといいます。基本的なルールが同じであることから、同じ「フェンサー(フェンシング選手)」として、共に練習できることが新たな発見となりました。

初めての“座って”フェンシング
体験会は、フェンシング初心者向けに柔らかい剣で実施するブースと、フェンシング経験者が試合用の剣で実施するブースの2ブースで実施。
初心者用ブースでは、初めてフェンシングに触れるお子さんも、楽しそうに剣をにぎっていました。
経験者ブースでは、普段立ってフェンシングをしている選手たちが、車いすや椅子に座って実施。立って間合いを取るフェンシングとは違い、固定された車いすの上での駆け引きに、いつもとは違った難しさを感じると話していました。
加納選手の主戦場である車いすの上では加納選手が有利かと思いますが、それでも必死に食らいつきポイントを取る学生たち。ファイティング(対戦形式の練習)終了後には笑顔で握手を。同じ「フェンシング」として、言葉がなくとも通じ合った瞬間でした。

主催者コメント
この度は、弊学のモットーである他者と協働することにならい、フェンシングとパラスポーツという二つのマイナーな競技を広め、他者理解を促進させたいという趣旨でイベントを開催しました。パラリンピックに出場された選手をお招きし、講演をしていただくとともに、その選手との試合という貴重な機会も設けました。
フェンシング未経験者も多く参加されましたが、皆さん楽しんでいただけたようです。また、フェンシング部員である私たちも、普段関わることの少ない車いすフェンシングの選手と交流することができ、パラスポーツが身近に感じられるようになりました。その結果、部員の中でパラスポーツへの関心が高まる良いきっかけとなりました。
この度のご協力、誠にありがとうございました。
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講師コメント
「パラフェンシングが理解されるか心配」
最初の不安とは裏腹で開催にあたり大学関係者やスタッフ皆様観て体験していただいた方々のおかげでとても良い雰囲気のなかでお話やフェンシングできたことを心より感謝しております。フェンシングの魅力や楽しさを体験していただく事ができとても嬉しかったです。今後ともパラフェンシングをよろしくお願いいたします。