講演会/体験会事例 パラスポーツ 講演会&体験会

主催者
暁星小学校
講師
東京都知的障がい者サッカー連盟
ゲームの様子
開催日
  • 2024.02.21(水)
場所
  • 暁星小学校
対象
  • 暁星小学校 4年生
参加人数
  • 約80名

サッカーならどんな障害も超えられる

好評だった昨年度に続き、今年度も「『心の教育』の授業の一環で、暁星小学校の校技であるサッカーを通して、見た目ではわかりにくい障害への理解をテーマとした講演会・体験会を実施したい」というご依頼のもと、東京都知的障がい者サッカー連盟より古谷秀樹氏、木村純一氏を講師に迎え、6名の選手にもゲストとしてご参加いただき、講演会・体験会を実施しました。
前半の講演会ではゲスト選手の紹介後、講師が「選手に隣に座ってほしい人」との質問をすると沢山の手が上がっていました。その後、ゲスト選手は全員が日本代表選手・日本代表候補選手であることが伝えられると、尊敬の眼差しを向ける児童や驚いて選手から離れようとする児童の姿も見られましたが、どの選手も距離感を感じさせないようどの児童にも優しく笑いかけたり話しかけられており、講演会は和やかな雰囲気で始まりました。
木村氏から「障がい者サッカーについて」「知的障害とは」「関わり方・考え方のポイント」について分かりやすい動画を交えながら講演いただきました。知的障害の説明に加え、障害当事者である選手の皆さんから学校生活の中で苦労したエピソードをお話しいただくことで、「知的障害の中にも様々な特性があること」をわかりやすく伝えてくださいました。
講演の最後には「皆さんは、『その人に障害があるからできない』という考え方ではなく、『社会や周りの環境を整えることでできるようになる』という『障害の社会モデル』の考え方を、これからも大切にしてほしい」とのメッセージが送られました。



講演会の様子




みんなでサッカー体験

後半はアリーナと運動場に場所を移して、体験会を実施しました。
初めにウォーミングアップとしてステップワークと、7人のチーム全員で手をつないで輪になり、1人だけビブスを着た児童が鬼役のゲスト選手に捕まらないよう手を離さず輪のまま逃げる練習を行いました。友だちの手を離してしまい鬼に捕まってしまうチームもありましたが、どのチームも勢いよくぐるぐる回って鬼から逃げて大盛り上がりとなりました。
身体が温まったところで、ゲスト選手を1人加わえた、8人対8人でゲームを行いました。サッカーが校技ということもあり、どのコートでもレベルの高い白熱したゲームが繰り広げられていました。講義で話があった「ドンマイ」「大丈夫」「次いこう」などポジティブな言葉を掛け合ってゲームを楽しんでいました。
最後はサッカー部の児童全員対ゲスト選手の試合を実施。ゲスト選手に負けない強い気持ちのこもったプレーが沢山見られました。その後、サッカー部以外の児童全員対ゲスト選手の試合がボール2球で行われ、どの児童も笑顔で体験会は終了となりました。



体験会のウォーミングアップの様子




講師コメント

講師の写真

昨年に続き「知的障がいとは?」「知的障がいの人の困っていること」を小学4年生と一緒に考え、サッカーを通して、お互いの良さを認め合い尊重することの大切さを共有できました。『サッカーならどんな障害も越えられる』

主催者コメント

本校児童にはこうして障がいのある方と関わる機会が少なく、貴重な機会であると思い、依頼させていただきました。障がいのある方にとって、この社会はどのように見えているか、また周りはどのようなサポートをしていくことが大切か、とても分かりやすく説明してくださり、子どもたちの中にも響いたのではないかと感じております。実技の場面でも、選手のみなさんが笑顔で全力で子どもたちと向き合い、活動を共にしてくださり、子どもたちもまたやりたいと口々に言っておりました。

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