- 実施事例
- 車いすバスケットボールの網本麻里選手・諸岡晋之助選手による講演会および体験会
講演会/体験会事例 車いすバスケットボールの網本麻里選手・諸岡晋之助選手による講演会および体験会
- 主催者
- 文教大学付属小学校
- 講師
- 網本麻里選手・諸岡晋之助選手(車いすバスケットボール)
- 開催日
-
- 2023.12.07(木)
- 場所
-
- 文教大学付属小学校
- 対象
-
- 文教大学付属小学校の小学4年生の児童
- 参加人数
-
- 54名
児童の積極的な参加で大盛況の体験会に!
12月7日(木)に文教大学付属小学校にて講演会と体験会が小学4年生2クラスを対象に行われました。講師を務めたのは日本車いすバスケットボール連盟の2023年度の強化指定選手である、網本麻里選手と諸岡晋之助選手。競技歴20年以上でパラリンピアンでもある網本選手は「次の世代を育てるためにも、車いすバスケットボールを知ってもらう」こと一番に考えながら普及活動を続けています。諸岡選手も車いすバスケットボールの楽しさを伝えようと、毎年30-40回ほどの講演会活動を積極的に行っています。
講演会冒頭では両選手の簡単な自己紹介、車いすバスケのルール説明から始まりました。講師の問いかけに自発的に手を上げて応える児童が多く、その積極的な姿勢に講師から自然と笑みがこぼれていました。
体験会では車いすに乗ってコートのサイドラインを往復することからスタート。まず、細かい説明がない中で漕ぎ方、ターンの仕方などを児童それぞれが試行錯誤しながら行いました。次に、講師のデモンストレーションを見てから実践。車いすの操作にも徐々に慣れていき、コツを掴んで素早くターンできる児童もいました。体験後に車いすから降りた児童は「漕いだ時にスピードが出るのが楽しい!」と満面の笑顔で教えてくれました。
その後、講師はプレーを披露。網本選手は華麗なドリブルと3ポイントシュートを、諸岡選手は「ティルティング」という片輪を上げる技を見せ、児童から大きな歓声と拍手が送られました。そして、児童みんながお待ちかねのクラス対抗の試合が行われました。コート外から大きな声援が両チームに送られる中、得点時は狂喜乱舞の大盛り上がり。白熱した試合となりました。最後に、スペシャルマッチとして講師と先生の試合、講師と各クラス5名の計10名の試合も大盛り上がりの体験会となりました。
体験会後の講師とのQ&Aを紹介!
体験会後には講師との質問タイムとなり、こちらも次から次へと手が挙がる大盛況な時間となりました。
Q 本日の私たちはどうでしたか?
A 最初は車いすを漕ぐこともターンも戸惑っていたり、難しそうにしていましたが、試合になったら動かし方に戸惑っている人が一人もいませんでした。そして、最初の試合から最後の試合まで、みんながずっと大きな声を出して応援していたことにも、とても感動しました。
Q どうやったら上半身だけで長いパスやシュートを打つことができますか?
A 筋力をつけることも大事だけど、まずはボールに慣れて、身体の使い方を覚えること。そして、ボールと友達になることがとても大事です。
Q 色んなスポーツがあるのにどうして車いすバスケットボールを選んだのですか?
A (網本)私は生まれた時から足首に障害があったのですが、みんなと同じ年くらいの時にミニバスを始めました。私が大きくなるにつれて普通のバスケットボールをするのが難しくなってきたので、お母さんが車いすバスケを見つけてくれました。
(諸岡)私は障害を負う前にハンドボールをやっていたので、まずは車いすハンドボールを探しました。その時に「車いすバスケも見に行ってみたら」と友達と言われたのがきっかけです。その時に日本代表のエースの選手のプレーを見て「この競技、簡単そうじゃん」と思ってしまい、競技を始めました。初めての試合でその選手と対戦して、全く歯が立ちませんでした。その悔しい気持ちをバネに、もっと練習を頑張って上手くなるぞ!と決意しました。
依頼者コメント
素晴らしい時間でした。選手の方々の生きざま、人柄、全てがすばらしい!!
-
戻る
困っている人がいたら一声かけてみよう!
児童のみんなが本当に楽しそうに取り組んでくれたので、講師の私たちも本当に楽しかったです。今日の講演会では私たちに障害があるということを全く意識していなかったと思います。社会の中には色んなキャラクターを持った人がいるので、障害という部分をあまり意識せず、もし困っていそうな人を見かけたら一声かけてほしいなと思います。今回の講演会が始まるまでは車いすバスケと聞くだけだと難しそうに思ったかもしれませんが、今日を通して面白い競技と知ってもらえたはずなので、これから見る機会があったらぜひ応援してもらえたら嬉しいです。