講演会事例 デフ卓球の亀澤理穂選手による講演会

主催者
渋谷区役所
講師
亀澤理穂選手(デフ卓球)
渋谷区スポーツ推進委員を中心に20名ほどの参加者が集まり講演を聴いた
開催日
  • 2024.02.06(火)
場所
  • 渋谷区勤労福祉会館
対象
  • 渋谷区スポーツ推進委員
参加人数
  • 20名

東京2025デフリンピックの開閉会式が行われる渋谷区で講演!

 来年行われる東京2025デフリンピックでは開閉会式、卓球競技が行われる東京都渋谷区。その大会へ向けて気運醸成を図るために、渋谷区スポーツ推進委員の都内研究会にて亀澤理穂選手を講師に招き、講演会が行われました。  亀澤選手は長年にわたってデフ卓球で活躍を続けているトップアスリート。日本代表選手としてこれまでデブリンピック4大会に出場し、銀メダル3個、銅メダル5個を獲得しています。亀澤選手は年間を通して休みなく大会に出場し続ける一方で、デフスポーツやデフリンピックを広めるために講演活動も積極的に行っています。  講演会ではデフリンピックの紹介や楽しみ方、難聴が判明した経緯やデフ卓球との出会いなどご自身のこれまでの活動についても紹介。さらに仕事や家庭と両立のために転職しアスリート雇用で現在競技を続けている話などは、実際の選手の環境を知る機会となりました。講演後の質問コーナーでも競技のこと以外にも色んな質問が飛び交い、スポーツ推進委員の皆さんが高い関心を寄せていることが分かりました。  講演と質問コーナーを併せて1時間ほどの講演会はあっという間に終了。デフスポーツ・デフリンピックを盛り上げたいという熱量の高い渋谷区スポーツ推進委員の皆さんの想いがつまった講演会となりました。



亀澤選手が獲得したメダルの展示には多くの参加者が高い関心を寄せた




亀澤選手とのQ&Aを紹介!

Q 休日の過ごし方は?
A 卓球はオフシーズンがないので週末どちらかは試合になることが多いです。そのため試合以外の日は娘と全力で遊んでいます。お酒が大好きなので呑んでリフレッシュしたりしています。

Q 自分の力を発揮するために意識していることはありますか?
A 緊張はもちろんするのですが、緊張していない時の方が逆に不安に思ってしまうので、緊張した方が力が発揮できると言い聞かせて大会に臨んでいます。

Q 健常者選手とも試合はするんですか?
A 今年1月の全日本卓球選手権大会に出場しました。今大会から日本肢体不自由者卓球協会・日本知的障がい者卓球連盟・日本ろうあ者卓球協会の3団体に推薦出場枠が新設され、出場することができました。デフリンピックでは補聴器はルールとして着用できないのですが、この大会では着用しておいた方が注目してくれると思ったので、スイッチは切った状態で試合を行いました。東京体育館はデフリンピックの会場でもあったので、本番をイメージして大会に臨みました。

Q 手話はどうのようにしたら覚えられますか?
A 本だと手の動かし方が分かりにくい部分もあるので、実際に耳が聞こえない人と手話で会話したり、手話サークルに行ってみたりしたほうが楽しく手話を覚えることができるんじゃないかなと思います。

Q デフリンピックに4大会出場して金メダルはまだ。何か足りないものはあったんでしょうか?
A 世界選手権では金メダルを獲得しているのですが、デフリンピックが世界最高峰の大会だと思っています。デフリンピックは大会期間が長く、さらにシングルスは最終日になります。自分の課題でもある体力と集中力を高めるために、今はトレーニングを積み重ねています。あと1年あるので、少しでもレベルアップできるように頑張ります。



笑いも交えた亀澤選手の講演は、温かい雰囲気で参加者の笑顔も多かった




金メダルを獲得のために、あなたの応援が必要です!

様々な質問にも丁寧に応える亀澤選手

渋谷区の皆さんがデフスポーツをすごい応援してくれてることに対して、私もすごい刺激にもなりました。少しずつ認知されていることも実感でき、2025年のデフリンピックでどれくらい知名度が上がるのか楽しみになりました。デフ卓球は一般の卓球と同じではありますが、音がない代わりに目とリズムでプレーを判断する所は魅力の一つです。東京2025デフリンピックではまだ獲得できていない金メダルを獲ります。そのためには皆さんの応援が必要なので、ぜひ応援をよろしくお願いします!

デフリンピックへ向けて実りある講演会になりました!

東京2025デフリンピックの気運醸成と、地域のスポーツ推進に熱心に取り組んでいるスポーツ推進委員の方々にデフリンピックの知識を深めていただき、今後の活動に活かしていただきたいという思いから、講演会を依頼させていただきました。講師の亀澤選手の持ち前の明るさで、楽しみながらデフリンピックとデフ卓球について学ぶことができ、非常に実りのある講演会となりました。

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