講演会事例 パラリンピアン 講演会

主催者
江東区障害者福祉センター
講師
富田宇宙選手(所属 EY Japan)
講義の冒頭に参加者に質問する富田選手
開催日
  • 2022.11.05(土)
場所
  • 江東区障害者福祉センター
対象
  • ふく福まつり参加者(どなたでも参加可能)
参加人数
  • 98名

障害があっても、自分の努力次第で周りに良い影響を与えることができる!

江東区障害者福祉センター主催の地域密着型イベント「ふく福まつり」のプログラムの1つとして、パラ競泳やブラインドダンスでご活躍されている富田宇宙選手を講師に迎えて、講演会を実施しました。
講演の冒頭では「(富田選手は)視覚障害があるため、“見て”情報を得ることが難しいです。今日は拍手(音)でコミュニケーションを取っていきましょう」と、「ご自身の障害について」のお話からスタートしました。
前半は「幼少期~視覚障害を発症した際のエピソード」「競泳との出会い」「ブラインドダンス」についてお話しいただき、高校2年生の時に眼が見えにくいと自覚してから徐々に症状が進行していく不安・学校生活や部活(水泳部)など、大好きなことができなくなっていくストレス等、障害についてのお話だけでは無く、揺れ動くご自身の感情や周りの方とのエピソードをお話しいただきました。

障害のある方含めて、様々な方にご参加いただいた様子(会場後ろから)

毎日を幸せに生きる!~これからもパラアスリートとして挑戦し続ける~

後半は「就職~パラアスリートとして活躍している現在のエピソード」を中心に、「パラリンピックまでの道のり」や「東京2020パラリンピック競技大会(以下東京2020大会)のエピソード」について、試合の動画も交えながらお話しいただきました。東京2020大会のお話では、100mバタフライS11クラス決勝でしのぎを削り、ワンツーフィニッシュした木村敬一選手とのエピソードもお話しいただきました。富田選手は「自分は人生の途中でだんだん見えなくなっていった中途障害者だけど、木村選手は生まれた時から視力が無い全盲の選手。自分よりも年下だけど、同じパラアスリートとしてとても尊敬している。そんな木村選手が金メダルを獲り、自分が続いて銀メダルを獲れたことが本当に嬉しかった!」と、ライバルでありながらお互いを認め合うお2人の貴重なお話でした。
終盤には参加者に向けて「自分自身に向き合う事」「富田選手が大切にしている考え」など、富田選手自身の夢についても触れながら参加者へメッセージをいただきました。最後は東京2020大会で富田選手が獲得した3つのメダル(銀2個、銅1個)を触ったり、一緒に写真撮影したりと、講演会終了後も時間の限り参加者と触れ合う富田選手の姿が印象的でした。

富田選手が獲得したメダルを触る参加者

講師コメント

富田宇宙選手近影

予想していたよりもたくさんの方にご参加いただき、とても嬉しかったです。今日の講演を聞いた皆さんにとって少しでも「視覚障害者」や「パラスポーツ」について知ってもらったり、「いち社会の一人として大切な事」について考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。またぜひ呼んでいただけたら嬉しいです。

参加者コメント

江東区障害者福祉センターの施設を開放し、福祉情報の提供、地域住民と障害者の相互交流を促進するためにふく福まつりを開催しました。そのお祭りで講演会を開催し、富田選手ご自身の体験談やパラスポーツの魅力について講演していただき、障害者やパラスポーツの理解促進を図ることができました。また、東京2020パラリンピックで獲得したメダルを持参いただき、参加された方々が手に触れることができ、とても喜ばれていました。

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