- 実施事例
- パラアスリート講演会
講演会事例 パラアスリート講演会
- 主催者
- 文京区立指ケ谷小学校
- 講師
- 辻内彩野選手
- 開催日
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- 2022.11.29(火)
- 場所
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- 文京区立指ケ谷小学校
- 対象
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- 文京区立指ケ谷小学校 5・6年生
- 参加人数
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- 120名程度
バリアフリーが”やってみたい”へのチャレンジの幅を広げてくれる!
今回はパラ水泳(視覚障害〔S13クラス〕)の辻内彩野選手を講師に迎えて、講演会を実施しました。
前半は、写真やクイズを交えながら「ご自身の障害」についてを中心にお話しいただきました。視覚障害のある方にとって、点字や階段認識マークは「活動できる範囲を広げてくれる」という大切な役割があり、「こうしたバリアフリーは、障害のある方に限らず、障害のない方にとっても役立つ配慮」だということを伝えてくださいました。
児童の皆さんは事前に障害について学習をしていたようですが、障害当事者である辻内選手の実体験やその時に感じた思いを交えたお話を通して、視覚障害や共生社会への理解や考えがさらに深まった様子でした。
それぞれの障害を活かしたレースがパラ水泳の魅力!
後半は「競技との出会い」「競技の魅力」についてお話しいただきました。クラス分けについての説明や実際に競技で使用する道具の紹介に加え、「他の競技と違い、義手や義足、装具をつけられないので、障害そのものを活かした動きを見ることができる」「色々な障害のある選手が、それぞれのスタート方法や泳ぎ方でレースをする姿を見ることができる」といった競技の魅力や面白さを教えていただきました。
また、ブラックゴーグル(※視覚障害のクラスで最も障害の重いS11クラスの選手が着用するゴーグル)をお持ちいただき、実際に光を当て、ただ黒いだけではなく全く光を通さないことを見せていただいた場面では、「本当に光が通らないんだ!」と驚きの声があがりました。
講演会の後には、辻内選手がこれまで獲得したメダルを見せていただきました。形が円状では無いものや振ると音が鳴るものなど特徴的なメダルの数々に、児童の皆さんも興味津々でした。
辻内選手の明るく親しみやすいお人柄と、普段聞くことができないパラリンピック等の世界の舞台を経験したトップアスリートならではのお話に、終始引き込まれる講演会となりました。
参加者コメント
本校の児童に「障害のある人もない人も関係なく、ともに助け合って生きていく(共生社会)」について伝えたく、依頼しました。東京パラリンピックに出場されたり、大会でたくさんのメダルを獲得した選手に来ていただき、パラリンピックの裏話や夢を追うことの楽しさや厳しさを聞くことができ、子供たちも貴重な時間を過ごすことができました。
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講師コメント
児童の皆さんに楽しんでもらえるか不安でしたが、たくさんリアクションをしてくれたり、クイズで積極的に手をあげて参加したりしてもらえて、とても嬉しかったです。
私は一度競技から離れましたが、妹が大会で頑張っている姿を見たことや、パラ水泳に出会うきっかけになった友人に後押ししてもらったことがきっかけとなり、本格的に競技を再開しました。
これからも、視覚障害やパラ水泳についてたくさんの方にお伝えしていきたいと思っているので、ぜひお声掛けいただけると嬉しいです。